JR北海道は、日高線の鵡川~様似間を、2021年4月1日付で廃止します。
当初は2021年11月1日に廃止を予定していましたが、廃止日が繰り上げられました。
同区間ではバスによる代行輸送が続いている
同区間は、2015年1月以降相次いだ台風などによる設備の流出によって不通となり、現在もバスによる代行輸送が続いている状況です。JRは復旧を断念、バスへの転換に向けて沿線自治体と協議してきました。昨年10月にはこの協議がまとまり、廃止に関して同意が得られたため、2020年10月27日に国土交通大臣に鉄道事業廃止の届出がされていました。
廃止日を7か月前倒し
鉄道事業廃止の届け出が行われたのち、12月8日に北海道運輸局によって関係者への聴取が行われました。そして12月28日に国土交通大臣から廃止の日を2021年4月1日に繰り上げたとしても公衆の利便を阻害するおそれがないと認める旨の通知を受領したことを受け、日高線の鵡川~様似間の廃止日を2021年4月1日に繰り上げる旨の届け出がされました。
日高線は車窓が美しい路線
今回のバス転換によって日高線は全線の約8割に当たる区間が廃止されることになります。日高線は、海沿いを走る区間も多いため高波などの影響を受けやすい路線でした。
その反面、車窓からの眺めは波しぶきが列車にかかったり、牧場のサラブレッドを見ることが出来たりと、とても美しく見ごたえのあるものでした。
今回の廃止は鉄道ファンとしては残念に思いますが、現在のJR北海道の経営や維持管理にかかる費用などを考慮すると、仕方がないことなのかもしれません。
(画像は写真ACより)
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