国土交通省は20日、JR東日本が推進する「羽田空港アクセス線(仮称)」の計画ルートのうち「アクセス新線」区間について、鉄道事業法第3条に基づいて鉄道事業を許可しました。
許可された区間は東京貨物ターミナル~羽田空港新駅(仮称)間の約5.0kmです。
さらに東京貨物ターミナルまでの改良区間では、休止線となっていた貨物線(大汐線)が再整備される予定です。
羽田空港アクセス線とは?
羽田空港アクセス線は、JR東日本が推進する新宿・池袋方面、宇都宮・高崎方面、常磐方面や房総方面など多方面~羽田空港を乗り換えなしで結ぶ空港アクセス線構想です。
所要時間の短縮や、利便性の向上などが期待されています。
整備駅数は1駅(羽田空港新駅(仮称))
事業費は3000億円(車両費を除く)
運行計画は、片道 72本/日、4本/h
2029年度の開業を目指します。
なお、今回の発表資料内では臨海部ルートについての記載はありませんでした。
どのくらいの時間短縮になるのか?
JR東日本が2018年に発表したJR東日本グループ経営ビジョン「変革2027」に、具体的な時間の記載がありました。
新宿~羽田空港
ルート | 所要時間 | 乗換 |
東京モノレール経由 | 約48分 | 1回(浜松町) |
京浜急行経由 | 約43分 | 1回(品川) |
西山手ルート(アクセス線) | 約23分 | なし |
東京~羽田空港
ルート | 所要時間 | 乗換 |
東京モノレール経由 | 約28分 | 1回(浜松町) |
京浜急行経由 | 約33分 | 1回(品川) |
東山手ルート(アクセス線) | 約18分 | なし |
新木場~羽田空港
ルート | 所要時間 | 乗換 |
東京モノレール経由 | 約41分 | 1回(天王洲アイル) |
臨海部ルート(アクセス線) | 約20分 | なし |
※今回の発表資料内では臨海部ルートについての記載はありませんでした。
おわりに
多方面からのダイレクトアクセスにより、より便利になる羽田空港へのアクセス。
臨海部ルートの計画や使用車両など気になることはまだまだありますが、2029年度の開業に期待が膨らみます。
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