鉄道界隈には、一部の鉄オタの問題行動をインターネット上で公開する「晒し鉄」と呼ばれる人達がいる。今日は、問題行動を公開して注意喚起をしているはずの「晒し鉄」による問題行動を考えていきたい。
「晒し鉄」とは?
「晒し鉄」とは、線路内への立ち入りや一般の方に迷惑をかけるなどの一部の鉄オタによる迷惑行為を、批判する目的でインターネット上で公開する人達のこと。画像・動画などのメディア付きで公開されることが多い。
暴走した「晒し鉄」による問題行動
先日、武蔵野線の駅で8名ほどの集団で集まった撮り鉄の様子が、「晒し鉄」により顔が判別可能な状態、個人が特定できる状態で公開された。これにより、集まった撮り鉄達のTwitterアカウントは、一時的に鍵アカウントになった。
ネット上での反応
これに対しネット上では、新型コロナウイルスの感染流行が収まらない中、集団で集まった撮り鉄に対し批判が殺到した。なかには服装などを批判し、誹謗中傷をするコメントもみられた。しかし一方で、個人が特定できる状態での「晒し」に対して疑問を呈する意見もあった。
個人が特定できる「晒し」に違法性はないのか?
ここで私が疑問に思ったことがある。「個人が特定できる状態での「晒し」行為は法的に問題がないのか?」ということである。
おそらく、この行為は法的問題があると考えていいだろう。もちろん、コロナ渦に集団で集まったことは好ましくなく避けるべきことだが、撮り鉄側は違法行為をしているわけではない。本人達の許可なく個人が特定可能な状態で画像を公開するというのは、肖像権の侵害にあたる。
最後に
個人が特定可能な画像を許可なく投稿された場合は運営会社に対して削除請求が可能なほか、民事訴訟により損害賠償請求されることもある。「晒す」という行為の限度も考えなければならない。「晒す側」も「晒される側」も自分の行動を見つめ直す必要があるだろう。
(記事編集:てつトリ管理人)
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